
1巻の感想です。
作者:ねこ沢 ふたよ先生
イラスト:Meij先生
レーベル:アルファポリス文庫
キャッチコピー:『ちょっぴり笑えて心温まる、もふゆるストーリー』
ネタバレしかしていません(*'ω'*)
・第一章 拾ったのは猫かもしれない
・第二章 拾ったのは小さな幸せかもしれない
・第三章 拾ったのは守りたいモノかもしれない
・第四章 拾ったのは家族化もしれない
・第五章 拾ったのは大きすぎるくらいの幸せかもしれない
痛快な右ストレートから始まる、人間と動物のハートフルストーリー!
七年付き合っていた彼氏が浮気していることを、よりによって自身の誕生日に知ってしまった主人公・本田薫さん。
すかさず彼氏の伊川正樹さんに右ストレートをお見舞いする判断力がすごいです。物語後半に弟の諒太くんが出てくるので、ケンカには慣れていたのかもしれません。
浮気者の正樹さんと別れた日、薫さんは会社帰りに黒い物体を拾います。
あまりにも汚れていたのでシャワーで洗うと……なんと猫が喋りました! さらにビールも飲みました! ちなみ本文最終ページにきちんと、
※本作はフィクションであり、モドキは実際の猫とは異なります。猫にはビールを与えないでください。体調不良の原因になります。
と記されています。当たり前だけど、フィクションだからね!!
そんな喋る猫を猫もどきだから『モドキ』と名づけ、薫さんとモドキちゃんのちょっと不思議な生活がスタートします。
モフモフ……いえ、動物好きで獣医を目指している隣人の柏木優一さん(大学生)と知り合い、元カレ・正樹さんに浮気された心の傷が徐々に癒えていきました。
しかし、幸せな生活に亀裂が入りそうなことが起こります。
正樹さんの浮気相手で、薫さんと同じ部署である松本幸恵さんが優一さんを狙っていることが発覚するのです!
彼の気を引くためにトイプードルのマロンちゃんを飼い始めました。動物好きの優一さんは、ペットのことで相談されたら無視するわけにもいかず、彼女の部屋に向かいます。
そこは、トイプードルを飼うには適した部屋ではありませんでした。
(※この場面、真っ先に『ゴミ屋敷とトイプードルと私』という漫画を思い出しました)
マロンちゃんは怯えている様子。
モドキちゃんが好きな時代劇。そこに出てくる村娘を助けるように、モドキちゃんは仲良くなったカラスとともに、優一さんとマロンちゃんを救出しました。……が、『成敗』を言いそびれたことにショックを受けるモドキちゃんかわいいね(*´▽`*)
その後、マロンちゃんは薫さんが飼うことになり、さらに優一さんと付き合うことになり、幸せそうな彼女がとても愛らしかったです♡
モフモフ好きな優一さんの家族と会ったり、モドキちゃんの元の飼い主である絹江さんと再会したり、死期を悟った優一さんの実家の飼い猫・ラクシャが家を出たので動物たちと協力して探し、手術を受けさせたりと次々とイベントが起こります。
また、基本は薫さんの一人称ですが、優一さんの一人称のところも多々あり、そのときの本文がゴシック体です、文字が。
アルファポリス文庫、こういうのもありなのか~と学びました( ´艸`)
さらに作中、薫さんは元カレ二回、置き引き犯を一回、計三回ほど男性をぶん殴っています。痛快!
『足を使って踏み込んで仕留めないと。腕だけに頼っちゃ駄目よ』とアドバイスする薫さんの上司、西根課長が素敵!
そのアドバイスをしっかりと守って放った一撃は、見事置き引き犯の顎にヒット! というなんとも賑やかな幕引きでした。
それにしても、幸恵さんはなぜあんなにマウントを取ろうとするのでしょう? 満たされていないから? と疑問を抱きつつ、彼女からマウント救出できてよかったと心から思いました。
正樹さんは結局自業自得の結末でしたが、薫さんとの最後の言葉は短いながらも二人の七年の付き合いを感じさせるものでした。
二巻はもう入手していますし、コミカライズも企画されているので今から楽しみです!
猫、いえ、動物好きなら一度は考える夢を、ぎゅっと詰め込んだ作品でした。
……毎度長いな! 感想!!(自分でツッコむ)